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中学生が勉強へ向かうために親ができること

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勉強しなくなってしまったら・・・

中学生が勉強をしたくない理由は様々です。スマホなどへ依存してしまっている場合もあると思いますし、私立中学生ですと、中学受験後の燃え尽き症候群になっている場合もあるかと思います。そんなとき、家では、どうしたらよいのでしょうか。
以下では、中学生が勉強しなくなってしまう原因と、それに対してご家庭でできるであろう対応策をまとめました。

中学生が勉強したくない原因

以下は中学生が勉強をしたくない主な理由です。

  1. 大量の宿題やテストのプレッシャー
  2. 受験後の燃え尽き症候群(バーンアウト)
  3. 意義や価値を見出せない授業内容
  4. 正しい勉強方法がわからない

1. 大量の宿題やテストのプレッシャー

中学校では毎日のように宿題が出されたり、小テストが行われたりすると思います。これらに加えて、受験を控える高校入試や大学入試のプレッシャーもあり、生徒たちは勉強に対する負担を感じることがあります。

<対策>

  • 学習スケジュールの見直し:生徒が抱えている宿題やテストの量が多すぎる場合、スケジュールを見直し、時間配分を工夫することで、負担を減らすことができます。安易に睡眠時間を削ると、学習効率は下がると言われておりますので、なるべく睡眠時間を削らない形でスケジュールを見直すことをおすすめいたします。
  • 小さな目標を設定する:大量の宿題やテストのプレッシャーに直面すると、生徒は勉強自体を避けてしまうことがあります。このような場合は、小さな目標を設定(日々やることを小分け)して、毎日、目標を達成した喜びを感じつつ、勉強へのモチベーションを維持するのがよいです。
  • 学習方法・学習環境の改善:勉強時間が長くても、きちんと理解できていなければ、効果は上がりません。効果の上がらない学習方法・学習環境を改善することで、勉強にかける無駄な時間を減らしつつ、なおかつ成績を上げることができます。学習方法は個々の得意・不得意や暗記のプロセスが異なるため、自分にあった学習方法や、学習環境を構築していきましょう。
  • ポジティブなフィードバックの提供:生徒が課題を達成したときや成績が上がったときには、ポジティブなフィードバックを提供することで、モチベーションを維持することができます。また、成果が上がっていない場合には、単に結果を批判・否定するのではなく、解決策や新たな目標を設定して、常に前向きになれるよう、サポートしていくことが大切です。
  • 応援する:生徒が大量の宿題やテストに苦しんでいるときには、親や教師が応援することが大切です。一緒に解決策を考えたり、生徒が頑張っていることを認めたりすることで、諦めそうになる気持ちを回復させることができます。

2. 燃え尽き症候群

大きな目標を達成したり、大きな困難を乗り越えたあとにバーンアウト、燃え尽き症候群になってしまうことは、子供にもあります。中学受験をはじめとした、大量の勉強と、受験のプレッシャーからの開放によって、勉強することに対する意味や面白みを見失い、燃え尽きてしまうケースです。

<対策>

  • 休息を取る:燃え尽き症候群は、心身の疲れが蓄積した結果起こるものです。まずは、しばらくの間、ゆっくりと休息を取ることが必要です。睡眠時間をしっかり確保し、ストレスを軽減するためのリラックス方法を探しましょう。この期間がどれくらいになるかはわかりませんが、受験を乗り越えたお子様が、再び学習へ本気で取り組むまでの期間、親には忍耐強く「待つ」ことや、「見守る」ことが求められると思います。
  • 興味のあることに取り組む:勉強をする前に、自分が興味を持つことに取り組むことで、心をリフレッシュすることができます。趣味やスポーツ、アートなど、自分が興味を持つことを見つけて、時間を作りましょう。
  • 勉強のペースを調整する:中学受験の勉強は、非常にハードであり、短期間で大量の情報を吸収することが求められます。しかし、普通の中学校での勉強はそのようなペースではありません。親もそれをしっかり理解して、学習が新しいフェーズに入っていることを意識しながら、お子様が自分のペースに合わせて勉強するように心がけましょう。いつまでも中学受験と同じ形態で勉強を続けていくことは難しいと、認識しましょう。
  • 目標を立てる:目標を持つことは、モチベーションを維持する上で重要です。中学受験をクリアした後、次に何を目指すのか、明確な目標を立てて取り組みましょう。ただ、急いで目標をたてる必要はなく、自然に興味が湧いてくるのを待つことも大切です。
  • サポートを受ける:親や友人、学習塾など、周囲の人々のサポートを受けることが大切です。話を聞いてもらったり、アドバイスをもらったりすることで、心の負担を軽減することができます。ただ、基本的には傾聴と共感が大切かと思います。正論と正しすぎるアドバイスは、負担になるときもあります。また、状況にもよりますが、専門家に相談することも選択肢に入れなければならない状況もあるかもしれません。

3. 意義や価値を見出せない授業内容

学校の授業で学ぶ内容のなかには、実生活に直接結びついていると直感的に理解できない、生徒たちにとって身近ではないテーマが含まれることがあります。生徒たちは、これらの授業が将来に役立つと感じられないため、授業に対する興味を持てないことがあります。以下の内容を大人が自然な会話から伝えていけるとよいです。

<対策>

  • 学びの目的を明確にする:学びの目的を明確にし、どのような目的を持って学ぶのかを考えてみましょう。たとえば、自分が興味を持つ分野や将来やりたい仕事と関連がある科目、今後の人生で必要となるスキルなど、意義を見出せる点を一緒に探してみてください。このとき、上から教え込むのではなく、子供から理解していけるように導くことができるとよいです。
  • 実生活での応用を考える:学んだことが実生活でどのように役立つかを考えてみることも大切です。例えば、数学の公式や統計学の知識は、日々の生活でも役立ちます。自分の身の回りのことについて考え、学んだことをどのように応用できるか、気づかせてあげられると良いです。
  • 興味を持つような授業を探す:興味が持てる授業を見つけましょう。例えば、文学に興味があるなら、国語の授業に力を入れるようにしましょう。また、得意な分野や好きな科目を探すことで、勉強へのモチベーションが上がるきっかけになります。まずは好きなことから頑張れるようになっていきます。
  • 学びの楽しさを見つける:学びの楽しさを見つけることも大切です。たとえば、自分で調べたり、実験やプログラムを作成するなど、自分で学びの道を切り開くことができます。また、クイズやゲームなどを使った学習法もよいです。中学生、とくに中1くらいの間はゲーム感覚の学び方も効果的かもしれません。そうしていく中で、自分に合った学び方を見つけていけるとよいです。
  • 質問をする:理解できないことや、疑問に思うことがあったら、積極的に質問や意見を発信することも大切です。そういった、質問ができる場、塾などでの個別対応を受けたり、コミュニケーションを通じて、新たな発見や学びを得ることも一つの方法です。

4. 正しい勉強方法がわからない

生徒たちは、勉強方法を十分に習得していないことがあります。穴の空いた柄杓で水を汲むことができないのと同様に、正しい、あるいは自分にあった学習の仕方(学習計画を立てる方法、テスト対策の方法、暗記の仕方など)を身につけることができないと、学習効果が上がらず、やってもやっても成果が上がらず、勉強に対するモチベーションが低下することがあります。

<対策>

  • 個別指導やグループ指導を提供し、生徒一人ひとりに合わせた学習計画を立てることができます。生徒の学力や性格、学習スタイルに応じた指導ができるため、効果的な勉強方法を身につけることができます。
  • 短期集中講座や合宿など、限られた期間内での効率的な勉強方法を教えることができます。例えば、効率的なノートの取り方や問題解決のコツ、時間配分の仕方などを教え、生徒自身が自己学習につなげられるようにサポートします。
  • 講師が生徒の学習状況を把握し、適切なフィードバックを与えることで、生徒が自らの学習方法を改善することができます。例えば、テストの結果を分析し、課題や改善点を指摘することで、生徒が自らの弱点に気づき、改善することができます。
  • 教材やテキスト、問題集などを提供することで、生徒が自習する上での質問や不明点が解消できるようにします。また、適切なテキストや問題集を提供することで、生徒が無駄な時間を使わずに、効率的な勉強ができるようになります。
  • 勉強に対するモチベーションを上げるために、楽しく学習できる環境を提供します。例えば、学習塾でのイベントや交流会を開催することで、生徒同士の交流や、学習に対する意欲を高めることができます。